運動について-1

About exercise

運動がもたらす効果につて

 
運動と聞いて「面倒くさい」、「時間がないので無理」、「わざわざ疲れたくない」とお思いの方に、今一度運動の効果を知っていただき、今日からでも運動をしたくなる運動のメリットをお伝え出来ればと思います。
 
最近では、「楽して筋トレ」や「着るだけ」「・・・するだけ」などの、簡単に筋肉が付くなどの宣伝文句が、広告やSNS上などでもみられますが、運動の効果とは筋肉を付けたり、シェイプアップ効果だけではなく、他にもより多くの効果が期待できるのです。
 

 
 

その中でも特に注目したい事は、運動には「脳の機能をUPさせ、学習効率を上げる」という効果です。
 

 

人は運動をすることで進化してきた

 
もともと人間が運動をする、動くという事は、食料を確保したり、危険から回避するなど、生命を維持するために行うため、身体だけではなく、頭を使い、持てる知識を最大限に活用して、より効率的・安全に結果をだすように行われるものなのです。
 

 

そのため、人が身体を動かすとそれに伴い、脳を活性化させたり、苦痛を緩和りたりするシステムが機能し、脳と身体を同時に成長させているのです。

 

脳を鍛える

 
脳機能をUPさせるために注目されるものに、神経伝達物質や神経栄養因子、神経成長因子などの物質があります

神経伝達物質とは、ニューロン(脳細胞)とニューロンの情報を伝えるために分泌される物質であり、ドーパミン、セレトニン、ノルアドレナリンなど100以上の種類があり、これのバランスにより私たちは、物を考えたり、記憶したり、感情を作ったりしています。
 

 
 
そのため、この神経伝達物質のバランスが崩れると、不安症やうつ病、記憶力の低下、認知機能の低下を起してしまいます。
 
 
そして、神経栄養因子、神経成長因子とはニューロンを新しく作ったり、成長させたり、機能を向上させる手助けをする働きをするのです。
 
簡単に言えば、神経伝達物質は情報を伝える働きをし、神経栄養因子、神経成長因子は神経その物を作り出す働きがあるのです。
 
特に、脳由来神経栄養因子(BDNF)は、主に脳の記憶の形成に重要な部位である「海馬」に多く存在し、記憶力の向上により学習効率をUPさせる事で注目されている物質です。
 

 

どんな運動が効果的

 
では、どんな運動をすればこれら神経伝達物質や神経栄養因子、神経成長因子の数を増やし、脳の機能をUPさせ、勉強や仕事の成績を上げる事ができるのでしょうか。
 
色々な研究がされているのですが、はっきりとした運動量や運動時間はまだ解ってはいないのですが、おすすめの運動が以下のようになります。
 

1.週に4日の中強度の有酸素運動(心拍数が、220ー年齢×0.7)になるものを20分、その後に勉強や仕事をする。


2.有酸素運動を伴ったスポーツ(バレーボール、サッカー、テニス、バトミントンなど)

 

3.10分ほどのウォーミングアップの有酸素運動をした後に、ボルダリングやヨガなどのバランスや技能を必要とする運動。

 
以上のように、有酸素運動により、脳に血液を送る事で、毛細血管が増え脳の血流量が増えていきます。

それに伴い、ニューロン(脳神経)を新しく作る働きのある、脳由来神経栄養因子(BDNF)が分泌される事でニューロンの新生も増えていくのです。
 
そして、新しく作られたニューロンのネットワークを、今度は勉強や仕事、または技術を習得したり、フォーメーションなどを使うスポーツなどを行う事で、どんどん使用する事により、神経同士のつながりを強くして脳機能のUPが期待できるのです。

 
このように運動には身体を鍛える以外にも勉強の成績UP、仕事の効率UPなど脳を最高の状態にする効果が期待できますので是非とも今日からでも始めてみてはいかかがでしょうか?
まずは、軽いウォーキングから始め、次第に負荷を上げていく事が継続するためのコツです。
せっかく初めても、三日坊主ではもったいないですから。